妊婦と産後について
妊娠中も引き続き、最低でも週1回の治療が理想的です。
患者様の中には、妊娠した時こそ鍼灸、ということをよく理解されていらっしゃる方もおります。
日々微妙に変化していく身体の調整には、鍼灸が非常に適しています。
早い段階で腹部が張る方が見受けられますが、通常は治療を受けることで腹部の硬さが取れます。
身体が疲れると腹部は硬くなり、それだけ胎児の動きに影響しますので、腹部の張りを放置するのは避けましょう。
また、忙しい思いをしたり、騒音の中にいたりした場合は胎児の動きもせわしいですが、治療後や寝起き時などでは胎児の動きは穏やかであるはずです。
つまり、母体は胎児そのものであり、胎児同様に身体は柔らかくなり、環境の変化にも敏感になります。
逆子は、いわば胎児が苦しんで位置を変えた為に起きることであり、何か血液状態にわずかながら異常があることを意味しています。
それは、胎児の発育そのものに不良な影響をもたらすと考えています。
産後はいつから鍼をしても良いのかというご質問をよく受けますが、常に鍼灸は適しています。
できるだけ、早い時期が好ましいです。
それにより、子宮の収縮が迅速に行われ、子宮内の扶養な血液などを早く排泄することができるからです。
あとは、当然腹部のしわの回復も早いです。
母乳の出が悪い場合も、鍼灸の適応範囲です。