不妊と便秘
昨日今日と、夕方まで中医薬大学の薬膳の授業があり、聴講してきました。
本日の講義は『弁証施膳』で、症例(症状)に基づいて治法、方剤、
施膳方針、材料、作り方まで考える、という内容です。
一言で風邪、と言っても病院では症状のみで薬を決めますが、
東洋医学では、熱と言っても悪寒がするのかしないのか、汗をかいたか、
症状が出て何日目なのか、他の症状は何か、によっても全く異なります。
また、糖尿病も東洋医学の得意とするところで、
特徴的な症状の他に、現段階でどの症状が強いかでも違います。
西洋医学のただインスリンを打って、という治療だけでは決して治りません。
今回のテーマ女性に多い『便秘』もしかり、
西洋医学的に便秘というと、便を柔らかくするだけの薬、下す薬、
あるいは、市販のセンナ茶やどくだみ、アロエなんかを摂り続けていると、
実証(熱症)タイプの方は良いですが、
あっという間に身体がどんどんどんどん冷えてしまい、
それがもとに不妊症になってしまうケースも多々ある、ということですから。
冷えって、怖いですね。
皆様も、あとで後悔することのないよう、自己判断せず、西洋医学だけに偏ることなく、
きちんと見極められた、適切な治療をお受け下さいね。
次回は、東洋医学からみた『月経』について書かせて頂こうと思います。