
鍼灸における不妊治療の役割は、まずメリットとして、副作用のない、安全な治療であること、自然の恵みを生かした心身に優しい治療であることです。
当院では必要がない限り電気鍼や鍼の深刺し等の強刺激は一切行わず、刺さない鍼と温かい気持ちの良いお灸だけでお身体を妊娠しやすい体質に変えていくのが特徴です。
何故なら、以前私が在籍していた治療院では、電気鍼を併用した場合と、しない場合とで妊娠率は変わらなかったというデータがあります。
それだったら、何もお身体に負担になるような強刺激をわざわざ与える必要がないのではないかということに至ったのが理由です。
あくまでも卵子・精子の質の向上にこだわり、妊娠率より出産率向上を目指し『低刺激で最大限の効果を』をモットーに日々検証を重ね、個々の患者様に合ったより良い治療を提供して参ります。

妊娠を望み、2年以上夫婦生活を営んでいても妊娠が成立しない場合を不妊症と呼ぶ。
欧米では、この期間を1年以上としている。
また、以前は10組に1~2組のカップルが不妊症の割合だったが、現在では3~4組というデータもある。
女性は、男性より年齢により左右され、妊娠率は35歳では20代の半分に、40歳では急激に低下、80%が流産すると言われ、45歳では2%と言われている。
最近では、原因が男性・女性の割合とも半々位であるとわかってきている。
様々であるが、一つ一つの動きが正常であっても、
一連の動きがスムーズでないと難しいと考えられる場合がある。